COVID-19の世界的大流行により、企業はその業務形態の転換を余儀なくされました。これにより、デジタルサービスプロバイダとインターコネクション(プライベートなデータ交換)への需要はこれまでにない高まりを見せています。強固なデジタル基盤を持たない組織は、この急速な需要の変化に追いつくために苦心しています。
サービスプロバイダのインターコネクション帯域は急速に増加傾向にあり、従来なら異例とも言えるまだデジタル変革への移行を実施していない企業からの需要がこれを後押ししています。エンタープライズは接続性の問題やコストの削減に重点を置いてきましたが、完全なデジタル化基盤を構築したリーダー企業は計画を加速し、優位性を拡大しています。
デジタル変革における課題には、5つのトレンドが影響しており、ソリューションとしてのインターコネクションが求められています。
分散されたデジタルエンゲージメントへの新たな需要が高まるにつれ、企業はリモートワーカー、ネットワークの効率性、ワークフローの待ち時間の問題を解決する必要があります。
今後10年間で生み出される新しい経済価値の70%は、デジタル化されたビジネスモデルプラットフォームに基づくものになります。
World Economic Forum『Shaping the Future of Digital Economy and New Value Creation Platform』
人口が集中する地方都市の増加に伴い、分散コンピューティングへの需要が高まるため、企業は地域ごとの複雑さに対処しなければなりません。
2030年までに、世界の人々の60%が都市部に居住し、100万~500万人規模の人口を抱える都市が600近くに増えると見込まれています。
ユーザーデバイスやクラウドリソースの数が増えるにつれて、組織は分散されているセキュリティリスクを解決する必要があります。
増え続ける世界中のデータ量の大部分は、実用的なインサイトとして活用されていません。
デジタルサプライチェーンの構築、APIに基づくアプリケーション統合、複数組織のワークフローへのリアルタイムエンゲージメントの課題に対して、極めて低いレイテンシで多様なエコシステムにオンデマンド接続する必要性が生じています。
2025年までに、デジタルリーダーの80%は、複数のエコシステムへの接続により顧客に対する価値の向上を含むビジネス効果を得るようになると見込まれます。
セキュアで俊敏なグローバルプラットフォーム上のデジタルインターコネクションを活用して、デジタル変革の課題を解決しましょう。
このGXIでは、経済全体の減速にもかかわらず、インターコネクション帯域(プライベートな直接交換トラフィック向けにプロビジョニングされる合計容量)が増加すると予測しています。デジタル経済の成長は物理的な経済とは直接結びついているわけではなく、従来型の経済動向(GDPなど)に基づいて推定できないことを示しています。
全世界で導入されるインターコネクション帯域は年平均成長率(CAGR)45%で増加すると予測されており、これを換算すると16,300Tbpsを上回ります。
世界で最も大きい北米地域の成長はサービスプロバイダが牽引しており、インターコネクション帯域は4倍以上に増加する見込みです。
ヨーロッパ地域は安定した伸び率で成長すると予測されており、うち通信事業者とクラウドITサービスがインターコネクション帯域の成長の54%を占め、他の業種を上回るペースで成長します。
アジアパシフィック地域では、クラウド ITサービスのセクターが他の全地域より大きな成長が予測されています。医療 ライフサイエンス、および政府 教育業界は、デジタルイニシアチブの重視によってインターコネクションの導入が加速しています。
ラテンアメリカ地域は目覚ましい伸びを見せると予測されています。コンテンツデジタルメディアのセクターはCAGR 62%で増加すると予測されます。これは世界中のどのセクターよりも高い成長率です。
デジタル化が進むにつれ、地域と業種の枠を越え、驚異的な歩幅でインターコネクション帯域が増加すると予測されています。
急速に変化する要件はインフラストラクチャの必要性とエンタープライズからの需要増加を加速させ、サービスプロバイダでの成長が推進されます。
医療およびライフサイエンス、政府および教育セクターでは、官民による取り組みに牽引され、従来型エンタープライズ業界の中で最も高いCAGR 47%でインターコネクション帯域が増加すると予測されています。エンタープライズは、デジタルインフラストラクチャの導入に関してサービスプロバイダのベストプラクティスを採用することで、今後5年間で4倍の成長を見せると予測されています。
YoY growth rate by 2023
通信事業者、クラウドおよびITサービス、コンテンツおよびデジタルメディアなどの事業者を含むサービスプロバイダは、デジタルトラフィックフローの利用を主要なビジネスモデルとしています。サービスプロバイダのネットワークリソースの余力は、サービスプロバイダ自体のニーズを満たすと同時に、エンタープライズによるデジタルワークフローの構築を支えています。これらの完全にデジタル化された企業は、CAGR 50%で成長すると予測されており、それを牽引するのがエンタープライズによるエッジでの需要増加と、5G、AI、エッジコンピューティングなどのイニシアチブへの対応ニーズです。
Growth over the next four years
エンタープライズとサービスプロバイダは、クラウドとエッジの両方で戦略的なエコシステムとの接続のためにインターコネクションを活用します。
ネットワークへのインターコネクション—2019~2023年のエコシステムの接続需要の67%
組織のネットワークへのインターコネクションは、組織が成熟してその他の接続需要が増えるにつれて、インターコネクションの全ユースケースに占める割合が73%から67%に低下します。
クラウド ITプロバイダへのインターコネクション - 2023年までのエコシステム接続需要の16%
複数の場所や地域にまたがった複数のクラウド ITプロバイダへの接続は、インターコネクション帯域のユースケースのうち最も高い増加率を示し、2023年までにエコシステム需要の16%まで増加します。
金融サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ、サプライパートナーへのインターコネクション - エコシステム接続需要の17%
金融サービスプロバイダ、コンテンツプロバイダ、サプライパートナーを統合したデジタルビジネスパートナーへのインターコネクションが、残りのインターコネクション帯域ユースケースの17%を占めます。
新しいデジタル経済におけるグローバルなインターコネクション環境全体で何が起こっているのかを詳しく分析します。
GXIは、デジタル化された状態に達するための5段階のプロセスをつうじた変革にあたり、革新的な組織とデジタルリーダーがたどる3つの典型的な道すじを特定しています。ベンチマークを基準に組織を評価しましょう。
最初にネットワークハブを導入して物理的な距離を短縮し、WANアーキテクチャを変革します。また、エッジロケーションへネットワークを拡張し、ラストマイル接続を最適化します。
クラウドに近接するハブを設置し必要とする複数のクラウドへ接続し、また事業継続性のために2つ目のハブを設置します。地域を超えてその機能を拡張します。
DDoS/WAF、CASB、SASEやその他のセキュリティ機能を提供するセキュリティインフラをハブ構成全体に分散配置することにより、デジタルインタラクションをローカルに保護します。
大規模データプールに対する分析をローカルに行うため、AIとMLソリューションをエッジに配置します。クラウド分析やエコシステムを活用するため、クラウド近接のデータインフラを構築します。
エコシステム参加者の密度が高い戦略的なエクスチェンジポイントにデジタルインフラを構築し、高いB2Bトランザクション処理能力やリアルタイム処理能力、効率的なデータ交換を実現します。
デジタルリーダーはデジタルインフラストラクチャプラットフォームを使用することでビジネス優位性を維持しています。
成功に導く基盤インフラストラクチャを結集して相互接続を実現します。
世界のデジタルインフラストラクチャを支えるエクイニクスをと共に、新しい時代に備えましょう。